2006.08.28
冥王星を太陽系の惑星ではなく別の分類に属するものとすると国際天文学連盟が決定した。このニュース新聞各紙、テレビなどが取り上げるのは分かるが、バラエティー番組でも話題にするのはなぜだろう?それも、総じて「惑星から外されて可愛そう」という妙に情緒的なものだ。ひょっとして、テレビ関係者(そしてかなりの一般の人)に、「科学的真実は絶対」とか「教科書で習うような基本的なことが今頃分かったのか?」というような考えがあるのではないだろうか。
冥王星は従来からその質量が小さいことから、「惑星に値する天体かどうか疑問視(『松井教授の東大駒場講義録(松井孝典)』より)」されてきた。そこで、今回新たに「dwarf planet」という分類をつくり、その問題に決着をつけたもの。「惑星」でなくなったからといって、冥王星がなくなるわけでも、その存在を無視しようというものでもない。
科学研究の進歩に伴い、新たな事実が分かることや、新たな分類が必要になるのは当然のこと。さらには、それに応じて教科書が改訂されるのは当たり前のことではないだろうか(改訂されないほうが問題)。
現在中学生に使われている教科書は、昨年教科書検定を受け、今年度から使われ始めたばかりなので、確かに面倒な作業ではあるのだが。
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2006.08.27

春香山に続き、今度は南を眺めるために無意根山に登ってきた。1464mと標高が高いので、日差しは強いが風が爽やかだ。写真は山頂から見た羊蹄山。目を西に転ずると、岩内方面の日本海、積丹の山々。北を見ると定山渓天狗岳、その先に手稲山。札幌の市街地に石狩平野の北のほうまで見える。360度雄大な景色まで国道から3時間。札幌の人は恵まれている。
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2006.08.25

昨日、前線が北海道の東に抜けて、乾燥した大陸の気団が入ってきた。気温はまだ高いが、昨日までの空気と明らかに違う。湿度が低いために、空は真っ青だ。
時期はずれの夏休みを取って、小樽の春香山に登ってきた。石狩湾はもちろん、遠くの暑寒別岳まではっきり見える。もっと視程の良いときには、利尻岳まで見えることもあるそうだ。
春香山には東海大学管理の山小屋「銀嶺荘」がある。管理人の竹本さんは、海外登山の経験もある本格的な山男で、通年管理しているそうである。山小屋の中はかなり薄暗いが、ランプが吊るされていて雰囲気は最高。
1000m足らずの山とは思えない、本格的な山小屋だ。

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2006.08.22

上の図は、今日朝8時のレーダーエコー図です。日本海に非常に特徴的なライン状のエコーが見られます。このようなエコーが見られるのは、寒冷前線が通過しているときが多いのですが、今日は違います。下の図は今朝9時の850hPaの相当温位を予想した図です。これを見ると分かるように、ライン状のエコーが発生している領域は、相当温位の高い領域で(ピンクの斜線部分)、エコーが発生している場所は、西の高相当温位からの風(赤い矢印)と東の低相当温位からの風(青い矢印)が合流する場になっています。日本海のこの領域で、このような現象が見られるのは、自分の経験では、非常に珍しいと思います。
今年の特徴的な気圧配置がもたらした、一つの現象と言えるでしょう。

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2006.08.21

キャンプ場の朝、川の流れの上だけに真っ白な霧が出ていました。冬の間、気温が下がると川の水温が高いために水が蒸発し、それが凝結して川霧になることは良くあります。今朝は、朝方の気温が下がったことと、前日に雨が降りそもそも湿度が高いため、水蒸気が凝結したのでしょう。気温が上がると共に、この霧は消えていきました。
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2006.08.20

7月16日に続いて、真っ白な花が一面に咲いている場所に来ました。場所は深川市多度志(たどし)。これはそばの花です。道内には幌加内や新得など、いくつかそばの名産地がありますが、ここ多度志は知る人ぞ知るそばの産地らしいです。実は、以前、偶然ですが箱根で多度志産のそば粉を使ったそばを食べたことがありました。ようやくそのそばの地へ来ることができて、ちょっと感激です。
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2006.08.17
台風10号が日本に近づいている。後ろから追ってきた台風11号が昨日9時に熱帯低気圧に変わった。二つの台風が近づくと、合体してとんでもないこと起きそうな気がする人もいるようだ。
台風は水蒸気をエネルギー源としているため、二つの台風が並んでいると、大気中の水蒸気の取り合いになる。結果として、勢力の強い方が水蒸気を独り占めして、勢力の弱い方は台風として存在することができず熱低化し、その後ただの雲の塊となり、勢力の強い台風に取り込まれていく。
これだけ日本に近づいても台風10号の勢力が弱くならないのは、海面水温が高いこともあるが、11号のなれの果てから水蒸気を補給されていることも無関係ではないだろう。
二つの台風が近づいた場合の動きを説明する用語に「藤原の効果」というものがある。イメージとしては、まさに今日新聞等で大きく報道発表された「冥王星とカロン」の関係と同様だ。ただ、衛星は固体であるのに対し、台風は気象現象であるところが大きく違う。
7月に大きな被害を出した九州で、さらに被害が拡大しないことを祈りたい。
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2006.08.16

仕事を終えて外に出ると、秋らしい巻積雲と高積雲が。ただ、まだしばらく暑い日は続きそうです。
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2006.08.15

現在、月寒グリーンドームで「こども未来博」我開催されています。気象台では、プレハブのブースを使って、気象実験の教室を行いました。写真は空き缶つぶしの実験をやっているところ。子供たちも親御さんたちも、真剣に見入っています。北大CoSTEPの活動ではありませんが、これも科学技術コミュニケーションの一つです。
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2006.08.14

CoSTEPの夏季集中演習終了後、杉山先生、隈本先生、大津さんが理学部横でBBQの用意をしてくれました。あこがれの「北大ジンパ」です(^_^)。正確にはジンギスカンではなく、先生たちが韓国で仕入れてきたサンチュで豚ばら肉とキムチを包んで食べる「サムギョプサル」ですが、美味しくいただきました。構内の木陰で食べるのは最高です!
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今日の演習は情報メディア実習室でブログ制作です。使用するパソコンは見慣れた日立のディスプレイ一体型(^-^;
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2006.08.12

夜は当然飲み会です(^-^)今日はエンドレス?!明日もあります。
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今日から3日間、CoSTEPの夏季集中演習が行われます。写真は最初の演習で行われた、コミュニケーションスキルをKJ法を使ってまとめたもの。
初対面のメンバーの多い中でも、和気あいあいと進められています(^^)v
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2006.08.11

久しぶりにサイエンス・カフェ札幌に参加して来ました。今日は北大低温科学研究所の若土所長の「凍る海 豊かな海の秘密」と題するオホーツク海の話。海氷の話だけではなく、その移動に大きな影響を及ぼす東樺太海流の話、さらに、なぜオホーツク海の海産物は豊富なのかという話にまで及びました。
地球温暖化の影響が最も早く、最も大きく出る場所として、オホーツク海には目が離せないようです。
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2006.08.10
例年、札幌管区気象台では庁舎を公開して見学会を開催しているが、今年は耐震改修中のため、市電を使ったお天気教室などを実施することになった。お楽しみに~(^_^)。
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小松左京原作の映画「日本沈没」を先日見てきました。最初に映画化されたのは、私が中学生くらいの頃。その第1作とは随分と内容が現代にあわせてリメイクされていました。話そのものは荒唐無稽で、特に地殻変動のタイムスケールが無茶ですが、プレート関連の最新の知見も取り入れられていますし、地震・火山発生時の特撮などはけっこうリアル。スプリング8まで出てきて、地球科学関係者はけっこう楽しめるのでは。さすがに科学監修に専門家(知人です(^-^;)が入っているだけのことはあります。撮影協力には気象庁も入っていて、映画の中ではこの8月1日に特定利用者向けに配信を始めたばかりの「緊急地震速報」かな?と思われる場面も出てきます。
この映画で最も活躍するのが海洋開発研究機構(JAMSTEC)で、主人公の小野寺(草薙剛)は深海艇の乗組員です。さらに地球深部探査船「ちきゅう」が出てくるのですが、こんな船が日本にあることを知りませんでした。おりしも、今月7日からこの「ちきゅう」が下北半島沖で初の掘削試験を行っているそうです。
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2006.08.05

ロケットツアーで(^-^;、念願の青森ねぶた祭りを見に行ってきました。予想通りの迫力です。写真はあの卓球の愛ちゃんで有名な青森山田学園のねぶたです。
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2006.08.04

全国的に函館山からの夜景です。函館山に登るのは始めてではないけれど、夜景は始めてかも(^-^;。確かにきれいですが、人の多さにもビックリ。
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