ベール雲
良く晴れています。昨日とは変わって気温もやや上がり、ウォーキングしていると汗ばむほど。江ノ島の上にはベール雲とでも名付けたいような雲が浮かんでいます。
大森ベルポートで二年に一度開催されるウェザーワールド2005に出かけてきました。写真はステージで行われていた恒例の「ウェザーキャスタートークショー」です。
もともとは企業の展示会という色彩が強かったのですが、今年は参加企業が少なく、実験コーナーや気象予報士会のコーナーがスペースをとっていました。講演やフォーラムは木曜日から開催されており、そちらはある程度人が集まっていました。もう少し目指す方向性を明瞭にしたほうが良いのではないだろうか?
下の写真は、寒気の吹き出しにより筋上の雲ができる実験。私が見たときはうまくいきませんでした(^^ゞ。
本日H2Aロケットを使用して打ち上げれたMTSAT-1Rですが、19時過ぎにロケット本体から衛星の分離に成功しました。
あとは、静止軌道にまで移動させ、次に気象ミッションの機器が正常に作動することを確認できれば、いよいよ新しい気象衛星として使われることになります。
「百里の道も九十九里をもって半ばとす」という格言から言えば、まだ半分も来ていませんが、とりあえずは最大の関門を通過したといえるでしょう。
昨日、気象関係者と話をしていて出た話ですが・・・音楽やダンスなど芸術分野の趣味を持つ人が結構いることが分かりました。「それはなぜだろう?」と言ったら「気象も芸術もこれで終わりということがない」「いつまでも追いつづけ、自分を痛めるけるMの人が多いのでは(^^;」という話しになりました。
まあ、「終わりのない分野」というのは気象に限らず数多くあると思いますが、確かに天気予報は100%当たるということは理論的にないのに、それに限りなく近づこうとするという分野ではあります。
登山を趣味とする人も多いけれど、あれは逆に仕事では得られない達成感を求めている(少なくとも山頂はある)のかも。
24日に打ち上げられる予定で悪天のため延期されていたMTSATの打ち上げは、土曜日の26日に行われることが決定しました。
資料の最後を見ていただければ分かりますが、打ち上げに成功しても、静止軌道に行くまでに1週間以上かかります。全てが順調に行くことを祈りたい気分です。
今日は予想通り「春一番」が吹きました。辻堂では12時に南西の風が風速10m/sに達しました。気温も高く15時に16.6℃。
それに加えて、低気圧が黄砂を運んできました。写真は東京大手町で見た夕日です。写真ではあまり良く分からないかもしれませんが、黄砂のために太陽光が弱く、周りが黄色に見えました。
今週の木曜日、2月24日に予定されていたH2AロケットによるMTSATの打ち上げは、悪天が予想されるため延期だそうです。失敗されたら困るので、良い条件で打ち上げたいものですが、あんまり延期になるのも・・・
ちなみに、明日は日本海を低気圧が通過し強い風が吹く予想になっています。「春一番」になる可能性が高いですが、気温が上がって新潟のなだれが心配です。
フォルタン気圧計が売りに出されていることは2月9日のブログに書いたが、その後仙台管区気象台でも売りに出されていることを教えてもらった。こちらは、なんと一気に17台。私が生まれる前に製造されたものもある。全て持ち帰りしか許されていないので、なかなか買いに行くことはできないが、これだけあると入札価格は下がりそう(^^ゞ。
ちなみに新しいものを買うと、気象庁検定済みだと65万円。1気圧の定義は760mmHgだが、まさに760mmの高さの水銀柱を見ることができるので、理科の教材としても使えると思うのだがどうだろう?
今日は「天気図の日」ということになっている。
例えばこちら。
●私立TBC気象台/TBC気象台日誌
●アップルウェザー
●記念日
●2月のイベント
とろこが、おそらく気象庁職員に聞くと「何それ?」と言われると思う。なぜならば、気象庁がこの日を特別な日として行事を行っているわけでも、どこかにそれが掲示されているわけでも何でもないからである。
おそらく、「今日は何の日?」で取り上げられたとか、毎日の記念日を掲載するHPなどが見つけたものだと思われる。その証拠に、なぜか解説の文章がどのHPを見ても似たり寄ったりである。「7色刷り」なんて書いてあるが、天気図の等圧線が7色だったわけではなく下の地図が7色だっただけ(^^;。このあたりの事情は本編のHPのほうに近々書きますのでお楽しみに。
二ノ宮の駅裏にある吾妻山に行ってきました。136mの低い山ですが、海のすぐ近くから急斜面が立ち上がっているために絶景です。山頂の西斜面には菜の花が咲いています。小田原市街と遠くには伊豆半島や真鶴半島が見えますが、残念ながら富士山は見られませんでした。
「光の春」は倉島厚さんがその著書「お天気歳時記」で紹介した言葉だ。その部分を引用してみよう。
「二月の光は誰の目から見てももう確実に強まっており、風は冷たくても晴れた日にはキラキラと光る。厳寒のシベリアでも軒の氷柱から最初の水滴の一滴が輝きながら落ちる。ロシア語でいう『光の春』である。」
通常は「春」と言えば気温の春のことで、最も気温の低い時期である1月、2月を冬とすれば春は3月からということになるが、光について言えば南中高度が低く日射量が小さいのは12月と1月であり、それが上向きになるのは2月からということになる。これを「光の春」と呼んだわけである。
七里ガ浜から見る海は、キラキラと輝いて「光の春」という表現がぴったり来る景色だった。
南鳥島で使用されていたフォルタン式水銀気圧計が売りに出されていることが、地球ウォッチャーズのHPで紹介されている。欲しい!(^^;
これを使って正しく海面気圧を求めるためには、観測場所の正確な標高と重力加速度、風の入らない部屋が必要だが、インテリアとしてもかなり重厚な趣で、気象関係者の家にあれば自慢できるのではないだろうか。
おそらく販売はこれが初めてだと思うが、今後各地の気象台などでも売りに出されるという。いくらで売れるんだろう?
夕方16時半ころ幻日が見えました。写真ではちょっと分かりにくいですが、電線に重なって分光した明るい部分が
幻日です。太陽は右の車のディーラーの看板の影にあります。
その後、あまりはっきりはしませんが、彩雲と環天頂アークらしきものも見えました。夕方巻雲が出ていたら、太陽の周りを眺めてみると、色々な現象が見られるかも。
稲村ヶ崎にある有名なレストランメインは工事中でしたが、横をふと見るとなんと「稲村ヶ崎温泉」の文字が。1月21日にオープンしたそうです。入場料1800円はちょっと高いかな。18歳未満は入場不可というのが面白い。
今日は立春。1月下旬の最も気温の低い時期を過ぎ、気温が上がってくる時期だ。これからはまず日中の時間が長くなる「光の春」が顕著となってくるだろう。
しかし、そんな中、この2月上旬の平年の気温が最も低い地方がある。北海道のオホーツク沿岸だ。例えば、知床半島の中ほどにある斜里町ウトロの平均気温、最高気温、最低気温が最も低いのは2月2、3、4日で、それぞれ-7.2、-4.6、-10.2となっている。これは、この時期流氷が海水面を覆い尽くし、流氷大陸が出現して内陸気候になるためだ。
おりしも、昨日の海上保安庁の航空機の観測によると、ウトロの沿岸にはびっしりと流氷がやってきている。オホーツク海沿岸ではまだまだ寒い日が続く。
長野地方気象台の台長は気象予報士の実技試験受験者は必読の「気象予報のための天気図のみかた」の著者の下山さんです。大雪の中、気象台の周りの除雪を率先してやっていました。ジョギングができないので、代わりの運動だそうですが(^^ゞ。
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