津波警報システムを生かすために
インド洋大津波で大きな被害を受けたタイやインドネシアなどで津波警報システムを整備する動きが出ている。それはもちろん良いことなのだが、これで津波対策が万全だなどとは決して思ってほしくない。
今回のような大津波が、再び来るまでにはまたかなりの年月がかかるかもしれない(もちろん、数年後に来るかもしれないが)。そんなときに、今回の経験が風化していないことが大事だ。今回もインドネシアのある島では、100年近くも前の津波の経験が生きていて、犠牲者が極端に少ないという。一方、日本でも津波警報が発表されても避難しない人達が沢山いる。これは、津波警報には外れることもあるからだろう。大きな災害の直後には過剰なほど反応しても、時間がたつとそれが風化してくる。さらには警報がはずれたことをバッシングする風潮も生まれてくるだろう(日本では比較的これは弱いと思う)。警報ははずれることもあるが、それを良しとして避難することを厭わない文化を作ることが大切だと思う。
また、津波警報がほったらかしというのは論外にしても、迅速な伝達という事に関しては、通信インフラを整え報道機関の協力を得る必要があり、言語が異なる観光客への周知を図る必要もあるなど課題は多いはずである。
国連防災世界会議では、ぜひともそのあたりも話し合ってほしいものだ。
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