2014.06.09

北海道の異常高温

今日の日本全国の最高気温トップ10

1 北海道 十勝地方            駒場  37.8 ) 14:04)
2 北海道 網走・北見・紋別地方 美幌  37.2 ] 12:52]
〃 北海道 網走・北見・紋別地方 北見  37.2 ) 13:09)
4 北海道 網走・北見・紋別地方 境野  37.0 ) 14:33)
5 北海道 網走・北見・紋別地方 遠軽  36.9 ) 13:02)
6 北海道 網走・北見・紋別地方 津別  36.7 ] 13:32]
7 北海道 網走・北見・紋別地方 生田原 36.4 ) 14:09)
8 北海道 十勝地方  芽室  36.3 ) 14:29)
9 北海道 網走・北見・紋別地方 留辺蘂 36.2 ) 13:21)
10 北海道 十勝地方  鹿追  36.0 ) 14:07)

 軒並み北海道です。その値も36℃以上と異常に高い。

 この高温の原因は、フェーンとかもあるけれど、そもそも暖かな空気が北海道を覆ったこと。
 この暖かな空気はどこから来たのでしょう?

 5月26日から、上層約1500mの気温の変化を見てみました。

 高温領域の移動(約2.8MB)
 中国奥地、チベットの北から華北あたりに高温の領域が発生して、それが強弱を繰り返しながら東に進み、ついには北海道までやってきてるのがわかります。

 暖かな空気は南からというのが常識ですが、今回は西からだったようです。

 

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2014.02.06

再開

フェイスブックで発言したら、昔の友人からコメントが付いて、とっても参考になる意見が。
やっぱり、「発信したところに情報が集まる」んだと実感。

というわけで、ブログへの投稿を再開することにしました。

で、早速・・・

私の拙著「天気図がわかる」を読んでくださった方から質問の手紙が来ました。
「s-P1010928.jpg」をダウンロード

失礼な言い方かもしれないけれど、しっかり読んで勉強している人っているんですね。
とってもありがたいことです。

その、いただいた質問を読んで思ったのは、最近facebookでも少し話題にしている「専門家と一般の方とのギャップ」。
こちらがイメージしていることを、簡単な日本語で説明しても全く違う理解をされてしまうことがあるんですね。
なかなか、難しい。

お互いに意味を共有している言葉で丁寧に説明する必要を感じました。


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2010.02.25

東京湾で濃霧

霧に包まれた街-12年ぶり2月に観測/神奈川(カナロコ)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1002250059/

今日の午前中、東京湾で霧が発生し、羽田空港の航空機の離発着に影響が出ました。
離陸着陸合わせて、欠航は151便(15時現在)。
霧でこんなに影響が出たのは、過去20年を見ても、一度もありません。

この霧の発生は、報道では「南風」による移流霧とされていますが、羽田や横浜の観測データを見ると、霧が発生している時間帯は東~北東の風。
どうやら、房総半島の東の太平洋から、霧が進入してきたようです。

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2008.05.26

夕日に染まる積乱雲

T_080526_1852

日中の最高気温が30度まで上がった今日の夕方、職場から北の空を見ると、夕日でオレンジ色に染まった見事な積乱雲。上空にはマイナス20℃ちかい寒気が入っていて、大気の状態が不安定になっています。

同じ時刻のレーダー画像を見ると、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬の5件の県境が集まる辺りに非常に強いエコーがあります。職場からの距離は60km弱。見上げるような高さと言うことは積乱雲の頂上は1万メートル以上だろうか。

20080526183000


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2008.05.16

コーステップ関係者関東近辺在住者連合 発足準備会

S080516_1943_2

東京近郊に住んでいる、CoSTEP生、CoSTEP修了生、CoSTEP応援団が集まって「コーステップ関係者関東近辺在住者連合(通称:コ関連(^-^;)」の発足準備会(要するに飲み会(^o^)を開きました。
当日は元CoSTEP特認教授の隈本先生を初めとして、1~3期の修了生、現役の4期生、そしてCoSTEP応援団として札幌で活躍したメンバーで、関東地方に異動してきたメンバーが集まりました。ほとんどが初対面同士でしたが、そこは「コミュニケーション能力」を高めたメンバーばかり。隈本先生の司会の下、一気に盛り上がりました。
コミュニケーション活動を実践しているメンバーも多く(私もその一人?)、これからの活動が楽しみです。

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2008.03.25

湘南で雹

S080325_21171

帰宅時間(おおよそ21時前)に湘南で凄い雷雨。家に帰ったら、隣の庭には、雹が積もっていました。

T_080325_2117

雹の大きさはおおよそ1cmほど。

このときのレーダーエコーを見ると、小田原市付近で発生した積乱雲が西にゆっくり動いたことが分かります。非常に局地的な雨で、東京では全く降らなかったようです。

Radar_anime
(気象庁HPのレーダー画像を動画にしました)

**** 4月1日追記 ****
どうやらこのとき、竜巻(漏斗雲)が発生していたようです。

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2008.03.21

天気予報を信用している人は94%

朝日新聞の世論調査によると、天気予報を「信用している」人と「ある程度信用している」人の割合は94%もいるのだそうな。家族を信用している人が97%で、それに続く数字だとの事なので、いかに高いかが分かるだろう。
面白と思うのが「科学技術」を信用している人は86%で天気予報よりも低いこと。天気予報は科学技術の成果なのだが、科学技術よりも天気予報の方が信用されているということは、科学技術の中でも原子力や遺伝子活用技術などのように、明らかに反対する人がいる技術に比べて信頼されているということなのだろうか。それとも、天気予報を伝えている気象キャスターの皆さんのキャラクターに負うところが多いのだろうか。後者だとすれば、科学技術において、天気予報はコミュニケーションが取れている分野と言えるのかもしれない。
もう一つ気になるのが、「官僚」を信用している人は18%と非常に低いこと。気象予報士が発表する天気予報でも、その元データとなる数値予報は気象庁発表のものが基本となっているので、天気予報の大半は公務員、つまり官僚が作っていることになるのだが、一般の人にはそういう感覚はないのだろう。気象庁職員も自分が官僚と思ってはいないと思うが。
色々と考えると94%という数字、なかなか興味深い。何はともあれ、この信用を失わないようにしなくては。

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2008.03.11

第10回気象サイエンスカフェ東京

20080311

 久しぶりの「気象サイエンスカフェ東京」はNHKの気象解説でおなじみ、花粉予報のさきがけでいらっしゃる村山貢司さんをお迎えして「『増え続ける花粉』-花粉飛散研究のいま-」と題して開催しました。
 今回は、気象サイエンスカフェ東京としては初めて、ゲストとファシリテーターとの対談方式で前半を行ってみました。ファシリテーターは、不肖ながら私が勤めました。

 花粉症とは何かという話からはじめて、花粉症の予防法、観測の話し、予報の方法と、自分も花粉症である程度は知識を持っていたものの、初めて聞く話が多く、大変楽しい会になりました。
 自分が印象に残った話は次のとおり。

 ・「花粉が観測された」と発表するのは1cmあたりに1個の花粉が発表された時なので、その時には既に1平方メートルでは1万個の花粉が落ちていることになる。
 ・花粉の元となる杉の木は、戦後植林されてそのまま放置されている(材木として使用されない)ため、今後少なくとも2050年まではスギ花粉は増え続ける。
 ・現在、花粉症になっていない人も、花粉をある一定以上浴びると花粉症になる可能性がある。遺伝的に花粉症を発祥しない人は日本人の15%しかいない。
 ・雨が降っていると、杉は花粉を飛ばさないが、翌日になって二日分飛ばすことになる。
 ・雨の降り始めは下降気流によって、上空の花粉が地上に降りてくるので花粉の量は増える。
 ・日没以降も、対流が収まって花粉症は地上に降りてくる。このため、花粉数のピークは昼と夕方。
 などなど。

 写真は後半の質問時間のもので、左端で顔を見せているのが村山さんです。

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2008.02.09

本を出しました

 昨年の1月頃から書き始めていた原稿がようやく本になりました。
 「天気図がわかる」という本です。天気図についての、基本的な知識から始まって、季節ごとの典型的な天気図や、記録(記憶)に残る天気図を紹介し、最後は専門化向けの天気図についても解説しています。

 自分としては特に、第3章の記録に残る天気図の章が、他の本にはない内容になっていると思っています。

 読んだら、感想を聞かせてください~い(^_^)。

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2007.12.31

年末大荒れ

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 年末になって、非常に強い寒気が入っています。今朝9時の輪島上空500hPaの気温は-37.1℃。北海道上空の500hPaの気温は-40℃以下となっています。
 このため、北日本はもちろん、西日本や太平洋側の一部でも雪。風も強く、帰省客を乗せるはずの航空機にも随分影響を出ているようです。
 ただし、北海道は寒気ドームにすっぽりと覆われたために、西岸に小低気圧が発生して札幌などの晴れているところも。

 ここ10年以上は暖冬の年が続いていて、平成17~18年の冬が一転して記録的な大雪の年になり、その後はまた暖冬傾向かと思えば、1年空けてまた今年は早い時期から強い寒波の入る年になるという結果にちょっと驚いています。地球温暖化が進む中で、過渡的に現れる現象なのだろうか。

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